梅静

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第3章

ガラスの仮面SS【梅静048】 第3章 確かな息吹 (5) 1984年春

会見後組別ミーティング 小野寺組 小野寺、赤目、理事長、千草、速水。全員の顔が厳しかった。小野寺は腕組みをし、他の4人を威嚇しているようだった。 「それで、赤目さん。第1期はどうなさいます?単刀直入に。」 真澄は、赤目だ...
第3章

ガラスの仮面SS【梅静047】 第3章 確かな息吹 (4) 1984年春

紅天女決定会見後ミーティング 「結局のところ、上演権をどちらかに、でスタートしたこの一連の話、話題作りでしかなかったということだよなぁ。これは月影さんの思惑かい?」 会見後の関係者ミーティングでいの一番に口を開いたのは小野寺...
第3章

ガラスの仮面SS【梅静046】 第3章 確かな息吹 (3) 1984年春

紅天女決定会見 壇上には、シアターXで会見した時と同じメンバーが並んでいた。 「今日、お集まりいただき、長きにわたり、競っていた紅天女に関し、これから決定事項をお伝えしたいと思う。」 山岸理事長がいつも以上に力強い声で言...
第3章

ガラスの仮面SS【梅静045】 第3章 確かな息吹 (2) 1984年春

会見前日 ホテルロビー そして 姫川家 あまりの内容に会議室を出た亜弓は大きなため息をついた。 「こんなことになっていたなんて。知らなかったとはいえ…。ううん、今までも、気になることはあったけれど、多かれ少なかれ、なにかしら有...
第3章

ガラスの仮面SS【梅静044】 第3章 確かな息吹 (1) 1984年春

決定会見2日後 「かわいい。赤ちゃんってこんなに小さいんですね。あたしは一人っ子だし、親戚もいないし。生まれて初めてかもしれない。赤ちゃんを抱っこさせてもらうの。」 「この子は標準より大きく生まれたのよ。それでもこんなに小さい...
令和

ガラスの仮面SS【梅静043】速水真澄 令和元年7月

あの時の自分を思い返すと、今でも不甲斐なさでいっぱいになる。進むことも退くこともできずにいた自分。 美しく、ビジネスでも強力な後ろ盾となる鷹通の孫娘を娶りながらも、割り切ることができなかった。彼女に罪はないが、自分にとっては...
第2章

ガラスの仮面SS【梅静042】 第2章 縮まらない距離 (22) 1984年冬 第2章終

「いえ…。手術は成功していると言われました。3年、視えている確率は半々以下くらいだそうです。でも、わたくしは、もう少し早く、光を失うと感じています。根拠は、直感でしかありませんが。」 「そうなの。そうなのね。」 「ええ。先生。...
第2章

ガラスの仮面SS【梅静041】 第2章 縮まらない距離 (21) 1984年冬

マヤの提案した影&逆は思いのほかスムーズに進み、マヤにも桜小路にも発見を与えたようだった。その日の稽古は、影&逆、そして、全体の通しを流して終えた。 終わる頃に、麗と水城がマヤを迎えにやってきた。「麗、水城さんに連絡してくれたの!」...
第2章

ガラスの仮面SS【梅静040】 第2章 縮まらない距離 (20) 1984年冬

「さあ。黒沼組の阿古夜が戻ってきたぞ。今日からはビシビシいくぞ。」 と黒沼が大きな声でその場にいる人々に呼びかけた。するとマヤが珍しく、自主的に手をあげて、発言を求めた。 「あ、あ、あのう。あ、あの…。」 「なんだ?北島...
第2章

ガラスの仮面SS【梅静039】 第2章 縮まらない距離 (19) 1984年冬

翌朝早く退院をして、そのまま稽古に向かうつもりだったマヤは水城の静止を受け、一日アパートでごろごろして過ごした。稽古は行きたかったけれど、確かに食欲もあまりなく、ここはあえて休んで正解だったと思った。沖縄の写真を見れば気分も落ち着くかな、...
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