第1章

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ガラスの仮面SS【梅静019】 第1章 もとめあう魂 (17) 1983年秋 第1章終

「それでは今日は失礼します。明日は8時にDスクールで。真澄さまは、いったんスクールに寄られてから、そのあとすぐに空港に向かってください。9時半の羽田行ですから。マヤさんは、自分なりのイメージチェンジをして、佐藤ひろみになって、来てください...
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ガラスの仮面SS【梅静018】 第1章 もとめあう魂 (16) 1983年秋

亜弓の手術は無事終了した。しかし手術時間は予想より長くかかった。医師は、歌子に対して、手術は完璧であること、ただ、症状は思っているより進んでいたので、予後はあまり芳しくないことを伝えた。 「そうですか。ありがとうございます。3年たっ...
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ガラスの仮面SS【梅静017】 第1章 もとめあう魂 (15) 1983年秋

沖縄Dスクールは賑やかな通りにあった。まだ看板は掲げておらず、だだっ広いレッスンフロアと、事務室、会議室がツーフロアにわたって整備されていた。夕方にマヤと真澄がそこに着くとすでに水城と一人の男がおどおどとして待っていた。 「腹は決ま...
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ガラスの仮面SS【梅静016】 第1章 もとめあう魂 (14) 1983年秋

桜小路はマヤの気持ちが自分にないこと、そして、二人を阿古夜と一真としてつなぐ紅天女に自分自身がまだしっかりと向かい合えていないことがもどかしくて仕方がなかった。ただ、このボヤのおかげと言っては何だが、自分自身を整える時間が与えられたことだ...
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ガラスの仮面SS【梅静015】 第1章 もとめあう魂 (13) 1983年秋

ここまでのお話 いよいよ紅天女候補者決定のため、シアターXにて試演をおこなうことになったが、そこが悪意のボヤの所為で使えなくなってしまった。やむなく代替を考え、主演女優候補者は秘密裏に1か月を過ごすことになった。 ...
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ガラスの仮面SS【梅静014】 第1章 もとめあう魂 (12) 1983年秋

「佐々木」を尋ねた平良は会議室に通され、現れたのは眼光が鋭い水城だった。 「はじめまして。水城と申します。以前に、お目にかかったかしら?まあいいわ。これから平良さんの担当をさせていただきます。単刀直入に伺いますが、今日、こちらにい...
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ガラスの仮面SS【梅静013】 第1章 もとめあう魂 (11) 1983年秋

亜弓はひるむことなく、満面の笑みを浮かべ、 「あら、どうしましょう?拝見いたしますわ。」 と言い、真澄が差し出した2枚の紙を受けとった。 「これがオーシャン・シアターの観客席?速水社長はどこで悩まれているのかしら?珍し...
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ガラスの仮面SS【梅静012】 第1章 もとめあう魂 (10) 1983年秋

山岸理事長が、改めて、小野寺と黒沼に伝えたことはこれらのことだった。 シアターXはもう使えないこと。舞台稽古でも、試演でもシアターXは使わないことは確実に決定していること。代替の場所、時期などは1週間以内に決定するので、今日から1...
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ガラスの仮面SS【梅静011】 第1章 もとめあう魂 (9) 1983年秋

速水親子。血のつながりはないけれどそっくり。自分のしたいことが素直に表現できないところ。遠まわしに、自分が良いと思うことを勝手にやって、相手の気持ちを考えない。大丈夫かしら?若社長は。やっと魂のかたわれを見つけたのではないの?ちゃんと伝...
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ガラスの仮面SS【梅静010】 第1章 もとめあう魂 (8) 1983年秋

「わかりました。色々とお心配りありがとう。山岸理事長からもお電話いただきましたし、今、こうやって速水さんとも直接お話しさせていただいたので、わざわざこちらまでおいでいただかなくても結構よ。ありがたくしばらくゆっくりさせてもらいますわ…。...
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